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全防協30周年を祝う 総会とともに記念式典を開催

設立30周年を迎えた全国防水工事業協会は6月1日、
第10回通常総会と合わせて記念式典を開催した。
記念式典では、全防協の事業活動に対する功労者が表彰された。
また、近畿及び関東・甲信支部など全ての支部においても
設立30周年を迎え、各地で通常総会及び功労者表彰を実施した。

第10回総会で有山会長を再任

有山幸治郎会長 ▲【写真1】有山幸治郎会長

第10回総会で有山会長を再任

 本部総会は,東京・港区のオークラ東京において,新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で開催された。
 冒頭,司会を務める内田浩文常任理事の開会宣言に続いて,有山幸治郎会長(写真1)は「会長に就任して2年が経過したが,感染防止対策の徹底により対面での役員会や委員会活動が抑制されてしまい,思いどおりに事業活動が遂行できず大変残念だ。リモート開催を試みたが,事業を成し遂げるには大いなる議論がいかに大切であるかを痛感した。感染症が今後落ちつけば,すぐにでも会員企業の事業に役立つ取組みを推し進めるので,何卒お力添えを願う」と挨拶した。
 続いて,苅谷純副会長が議長に選任され,議案審議に入った。審議された議案はすべて原案どおり可決承認された。
 2021年度事業として,登録防水基幹技能者講習を仙台と大阪で実施し,「登録防水基幹技能者」の資格を159人が取得したほか,防水施工管理技術者認定試験を大阪で開催し,Ⅰ種・Ⅱ種合わせて30人の「防水施工管理技術者」を認定したことなどが報告された。
 2022年度の事業計画では,登録防水基幹技能者講習を名古屋と東京で実施するほか,民法改正への対応を施工業者の立場で検討することが掲げられた。また,特定技能1号外国人の受入れ開始に向けた準備を進めるとともに,防水保証に関する検討を行うことが挙げられた。そのほか,防水施工管理技術者認定試験を東京で実施すること,日本防水材料協会と連携して,アスファルト防水工事作業の技能検定が毎年実施されるよう受検者増に向けた取組みを行うことなど,すべての事業が承認された。
 任期満了に伴う役員改選では,新たに木下勝郎(中央建材工業),宍田利成(マルエス工業),藤本真二(アオケン),的場眞司(マトバ)の4氏が理事,杉浦渉氏が監事に就任した。
 その後,開催された初の理事会において三役が選任され,有山会長及び苅谷副会長,遠藤和利専務理事が再任されるとともに,友長悟理事が副会長に新任された。
 議案審議終了後,退任役員の長島隆良,葛西秀樹,岡政利(故人)の3氏に感謝状が贈呈され,内田常任理事が閉会を宣言し,総会は閉幕した。

30周年記念式典

長橋和久局長 ▲【写真2】長橋和久局長
岩田正吾会長 ▲【写真3】岩田正吾会長
佐々木基理事長 ▲【写真4】佐々木基理事長
     (記念式典開催時)

 引き続き,30周年記念式典が開催された。
 挨拶に立った有山会長は関係各位への謝辞を述べた後,「当協会の設立の経緯を振り返ると,前身の任意団体である全国防水工事業団体連合会を発展的に解消し,業界唯一の全国規模で施工業者が主体となる社団法人として1991年12月に当時の建設大臣より設立許可を受け,誕生した。さらに内閣総理大臣より許可を受け,2013年4月1日に一般社団法人に移行し,現在に至っている。これまで防水工事業の発展のため,人材育成事業として資格試験を実施するとともに,防水業者の能力評価を行い,その処遇改善の環境整備をしてきた。また協会の主な事業として,防水工事の施工法の確立や,技術基準に関する調査研究を行ってきた。30周年を一つの通過点として,これからも会員一丸となって,防水工事業界のさらなる発展と社会的地位の向上を目指す。諸事業に誠心誠意取り組み続けながら,40周年に向けて力強く邁進する」と意気込みを語った。
 続いて,来賓祝辞の動画が上映された。
 国土交通省 不動産・建設経済局の長橋和久局長(写真2)は「建物への水の侵入を防いで耐久性を高め,快適な居住空間を確保する上で防水工事業は不可欠な存在だ。独自の認定制度による防水施工管理技術者998人のほか,1932人の登録防水基幹技能者が現場で活躍している。また,技術・技能向上を目的とした図書を発行し,優秀な技術者と技能者の育成に注力されてきた。将来防水工事業を支える担い手の確保と育成に向け,引き続き事業活動に尽力されることを期待する」と述べた。
 建設産業専門団体連合会の岩田正吾会長(写真3)が「降水量の多い日本では,建物の耐久性や快適性能を維持する上で防水工事は重要であり,施工の善し悪しが完成品の評価に大きく影響する。このような工事で活躍されている皆様の日頃の業務研鑽に対し,心から敬意を表する」と語り,建設業振興基金の佐々木基理事長(写真4 記念式典開催時)は「防水は建築物の性能の核心部分だ。人的資源が極めて重要な建設業界において,防水工事は特に個人の高度な資質が求められる。建物の保全と自然災害対策において,防水工事の重要性は今後ますます高まっていくことは明白だ」と期待を込めた。
 続いて,功労者表彰が行われた。
 外部功労者として,全防協の事業推進に協力した田中享二東京工業大学名誉教授,元清水建設技術研究所生産技術開発センター・小野正センター副所長,Office OHSAWA・大澤悟代表,大平キャパビル・大平延行代表に,有山会長から感謝状と記念品が贈呈された(写真5)。
 協会事業の推進に努力した役員にも感謝状と記念品が贈呈された。功労者は髙山宏(写真6),井上良夫,有山幸治郎,苅谷純,津上和由,山﨑睦治,内田浩文,山本康敬,中村陽祐,渡辺清彦,長島隆良,葛西秀樹,山﨑洋,加藤和之,杉浦渉の15氏。
 表彰後,全会員に贈られる30周年を記念する盾が紹介されてすべての催しが終了し,内田常任理事による閉会の辞で記念式典は閉幕した。

功労者表彰 ▲【写真6】功労者表彰
外部功労者表彰 ▲【写真5】外部功労者表彰
外部功労者表彰

設立30周年を記念して、会員番号と会社(団体)名を刻印した光学ガラス製の記念盾を製作、2022年9月、全会員に送付した。

功労者表彰

近畿支部も式典を開催

山﨑睦治近畿支部長 ▲【写真7】山﨑睦治近畿
  支部長
写真8 ▲【写真8】

近畿支部も式典を開催

 近畿支部は5月30日,大阪市中央区のシティプラザ大阪で第10回通常総会及び設立30周年記念式典を開催した。
 総会では,久堀信也幹事の開会宣言の後,山﨑睦治支部長(写真7)の挨拶に続いて議長に就任した山口朗幹事の進行により議案審議が行われ,すべての議案が可決承認された。2022年度の事業計画は,①委員会等組織の充実②若手経営研究会の支援③研修会・講演会・講習会の実施④技能検定試験への実施協力及び支援─など。任期満了に伴う役員改選では,山﨑支部長が再任された。
 総会終了後,記念式典が行われた。冒頭にこの10年間に逝去した支部会員に対し黙祷が捧げられ,中村高明幹事の開会の辞に続いて登壇した山﨑支部長が,「全防協は1991年,防水工事業の社会的地位向上と,業界の繁栄を通じて国民生活の向上に寄与することを目指して設立された。当支部においても,技能検定実技試験の実施,各講習会の開催など事業活動を通じて,その目的を果たす役割を担ってきた。ひとえに会員企業及び関係各位のお力添えによるもので,深く感謝申し上げる。本日の記念式典が,これまでの歩みを振り返るとともに,受け継いだ叡智を次世代を担う人材につないでいく,新たなスタートとなることを願っている」と述べた。
 その後,来賓の国土交通省近畿地方整備局・廣部正樹建設産業調整官,及び全防協・有山幸治郎会長の挨拶に続いて感謝状の贈呈が行われ,支部を代表して山﨑支部長から,上田正義(写真8),日下山隆利,村井正生,林誠二,井上健二,本部を代表して有山会長から,山﨑睦治,杉浦渉,上田正義,中村高明,長谷忠直,滝川太郎の各氏に感謝状と記念品が授与された。
 引き続き,同支部の歩みをまとめた映像が上映されてすべての催しが終了し,滝川太郎幹事が閉会の辞を述べた。
 続いて友長悟幹事の開会の辞で祝賀懇親会が開幕し,来賓の大阪府職業能力開発協会・小幡斉専務理事が祝辞を述べた後,大阪府建団連及び建設産業専門団体近畿地区連合会・山本正憲会長の発声で乾杯が行われ,一同歓談に移行。途中,余興として関西大学応援団吹奏楽部による演奏が行われた。最後に的場眞司副支部長が中締めの挨拶をし,祝賀懇親会は閉幕した。

写真8 ▲【写真8】

関東・甲信支部は感謝状を贈呈

渡辺清彦関東・甲信支部長 ▲【写真9】渡辺清彦関東・甲信支部長
写真10 ▲【写真10】

関東・甲信支部は感謝状を贈呈

 関東・甲信支部は6月1日,東京・港区のオークラ東京で第10回通常総会を開催した。
 会の冒頭,司会を務める佐々木浩幹事の開会宣言に続いて,挨拶に立った渡辺清彦支部長(写真9)は「当支部は,講習や教育事業に力を入れている。人手不足が懸念される防水業界で若い世代に活躍してもらうために,人材育成に注力し,良質な技能員を育てたい。従来はCADの研修がメインだったが,近年は1・2級の建築施工管理技士,及び建設業経理士の研修も実施している。Webのさらなる活用も視野に入れ,今後も同事業を推し進めていきたい。積極的にご参加いただけるようお願い申し上げる」と述べた。
 中村陽祐副支部長が議長に選任され,審議された議案はすべて可決承認された。2022年度の事業計画は,①ものつくり大学への防水施工の講義・実習の講師派遣,会員企業のインターンシップ受入れ支援②1級・2級建築施工管理技士及び建設業経理士の試験対策講習会の実施③建設CAD研修の実施─など。任期満了に伴う役員改選では,渡辺支部長が再任された。
 総会終了後には感謝状の贈呈が行われ,同支部の運営に功労のあった渡辺清彦,中村陽祐(写真10),神原陽一,加藤和之,引田孝,大矢堪誉,木村賢吾の各氏に感謝状と記念品が授与された。

  • 建築業退職金共済制度

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  • 一般社団法人全防協近畿支部WEB

  • http://www.ciic.or.jp